不動明王について

説明文等はWeb Siteで検索した結果です。

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不動明王は不動尊ともいいます。大日如来の教令輪身(きょうれいりんしん)であって、火焔を背にして右手に剣を取り、左手に縄を持って憤怒の姿をしていられます。両側に矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)の脇侍が立っています。 不動明王の前で盛んに祈祷が行われるのは、不動明王には大威力があって難を除き、魔を降伏し、すべての人にわけ隔てなく利益を与える為です。また、人の死後は必ず最初に(初七日に)不動明王の導きをうけることは一般にもよく知られています。 不動尊は何の神様でどういうご利益があるのかというと、不動尊のご誓願は広大無辺であって、しかも「無相法身(むそうほつしん)、虚空同体(こくうどうたい)」といわれ、念ずる人の(祈願者の)願いによって、どんなご利益でも受けられることになる。 不動明王が火焔の中に住まわれるのは ”火生三昧”といって、衆生の煩悩を大智慧の火で焼きつくして、悟りに導くことを本誓(ねがい)としている為。また、不動明王の前で護摩を焚くのは宗教的儀式作法であって、大願を成就せしめる為のもの。

サンスクリット語では「アチャラナータ」といい、シヴァ神の異名である。五大明王(五大尊)(不動明王・ 降三世明王(降三世夜叉明王)・ 軍荼利明王(軍荼利夜叉明王)・ 大威徳明王(大威徳夜叉明王)・ 金剛夜叉明王 ) の筆頭で激しく燃えさかる炎を背後にし、眼光鋭く、右手には「降魔(ごうま)の剣」、左手には綱をもっている。そして、矜羯羅(こんがら)、制た迦(せいたか)の二童子を初めとして、八大童子などの使者を従えている。背後の猛火は、迦楼羅鳥の吐き出す火炎であり、「迦楼羅炎」(かるらえん)と呼ばれる。

梵名:アチャラナータ

御真言
大呪:ノウマク サラバタタギャテイビャク サラバボッケイビャク
サラバタ タラタ センダマカロシャダ ケン ギャキギャキ
サラバビキンナン ウン タラタ カンマン

中呪:ノウマク サマンダバザラダン センダマカロシャダ
ソワタヤ ウン タラタ カン マン

小呪:ノウマク サマンダ バザラダン カン

梵字:カーンマン(上半分カーンで表すことも多い)

不動明王は、八大童子と呼ばれる眷属を従えた形で造像される場合もある。ただし、実際には八大童子のうちの2名、矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)を両脇に従えた三尊の形式で絵画や彫像に表わされることが多い(不動明王二童子像または不動三尊像と言う)。三尊形式の場合、不動明王の右(向かって左)に制多迦童子、左(向かって右)に矜羯羅童子を配置するのが普通である。矜羯羅童子は童顔で、合掌して一心に不動明王を見上げる姿に表わされるものが多く、制多迦童子は対照的に、金剛杵(こんごうしょ)と金剛棒(いずれも武器)を手にしているものが多い。

不動明王八大童子
1制叱(多)迦童子 せいたかどうじ紅蓮色の姿で、羯羅童子よりも怖い顔をしているのが一般的です。 左手に三鈷杵、右手に金剛棒を持ちます。 白馬に乗る場合もあります。 本地仏は弥勒菩薩です。
2指徳童子 しとくどうじ本地仏は不空成就菩薩です。 右手に三叉戟さんさげき、左手に輪宝を持ちます。 8人の中で唯一、鎧兜を身に付けています。
3烏倶婆迦童子 うくばか(きゃ)どうじ本地仏は普賢菩薩です。 右手に三鈷杵を持っています。 左手は金剛手=拳を固める、です。
4矜迦(羯)羅童子 こんがらどうじ緊迦羅きんからとも書きます。 本地仏は観世音菩薩です。 お不動様同様、蓮華の冠を乗せています。合掌した手には、独鈷杵を持っています。
5慧喜童子 えきどうじ本地仏は開敷華王仏=不空成就如来です。 左手に摩尼宝珠まにほうじゅ、右手に三叉戟さんさげきを持ちます。
6慧光童子 えこうどうじ本持仏は宝幢仏です。 右手に金剛杵、左手に月輪がちりんの載った蓮華を持ちます。
7清浄(比丘)童子 しょうじょうびくどうじ比丘とは修行僧のことです。 本地仏は文殊菩薩です。 左手に梵篋、右手に三鈷杵を持っています。
8阿耨達(多)童子 あのくたどうじ本地仏は無量寿仏です。 頭に金翅鳥こんじちょうを載せています。 左手に蓮華、右手に独鈷杵を持ち、龍に乗っています。




浦賀不動日月院門前の高い台座の上に安置されている制多迦童子(せいたかどうじ)と矜羯羅童子(こんがらどうじ)
制多迦童子(せいたかどうじ)
矜羯羅童子(こんがらどうじ)
御真言

せいたかどうじ おん しゆと とば うんばつた

御真言

こんがらどうじ おん ばらさき たつたり そわか





南無不動明王
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